非正規雇用者は昨年から5%程度減少している。これによって新型コロナウイルス感染拡大による経済縮小に対応できると考えられるかもしれない。
しかし、非正規雇用者の賃金は低いので、人件費の削減率は雇用者減少率よりずっと小さくなる。売り上げ1割減に対応するには、正規雇用者の削減が避けられない。
「1割減経済」が定着しつつある
鉱工業生産や商業販売額など
経済指標が緩やかに回復しつつある。しかし、前年との比較で見ると、かなり低水準のままだ。
さまざまな経済指標は、ほぼ同じような状況に収束しつつある。それは、「1割減」だ。
まず鉱工業生産指数を見ると、8月の前年同月比はマイナス13.8%だった。6月のマイナス18.2%、7月のマイナス15.5%からマイナス幅は縮小したものの、11カ月連続で2桁のマイナスとなっている。