バーガーキング
「ハンバーガーに使われる肉は牛肉」という常識は、変わってしまうのか Photo:Diamond

世間の予想はまちまち
バーガーキングの「正体不明バーガー」

 バーガーキングが10月23日から14日間限定で、正体不明の「ザ・フェイク・バーガー」を発売すると発表しました。価格は単品が290円(税込)で、さらに「フレンチフライ(M)」と「ドリンク(M)」が付いたセットは590円(同)ということです。

 フェイクと銘打っているからには、牛肉ではない何かが挟まったハンバーガーだと想像されます。ネット上ではキャッチフレーズの「ホクッ、フワッ、ウマッ」からジャガイモが材料ではないかと想像する声も挙がっています。一方で経済通の間では、「植物ミート」ではないかとも噂されています。

 実は、この植物由来のフェイクミートが牛肉よりもおいしくなって、牛肉を市場から駆逐するのではないかという未来予測があります。

 実際に今、アメリカではインポッシブル・フーズとビヨンド・ミートの2社がけん引する植物ミートが一大産業となり始めています。ビヨンド・ミートは昨年5月に上場して以来、株価は2.7倍に急騰し、収益も営業黒字化したうえで時価総額1兆円超えを達成しています。

 そして評判としては、むしろ非公開企業のインポッシブル・フーズの製品のほうがいいのではないかとも言われています。そのインポッシブル・フーズのCEOが言うところの「牛肉がゲームオーバーになる条件」が、2020年時点でほぼ出揃いました。

 本稿が公開されるのが23日早朝ですから、その数時間後にはバーガーキングの「ザ・フェイク・バーガー」の正体は判明するわけですが、もちろんその正体が植物由来のフェイクミートだという確証はありません。ただ、バーガーキングのキャンペーンをきっかけに、私は「ハンバーガーの肉」の進化について、改めて注目しています。そこで本稿では、「本当に牛肉がなくなってしまうのか」という問題意識をベースに、植物ミートの最前線についてお話ししたいと思います。

 植物からつくった人工肉。皆さんは口にした記憶がありますか?

 私たちが意識せずに昔から食べている植物ミートの代表的なものは、カップヌードルに入っている「謎肉」かもしれません。新発売当時、学校の理科の先生が授業で「あれは大豆から作った人工肉なんだぞ」と言って、クラスが大騒ぎになった記憶があります。