9月度月次業績ワーストランキング

順位 ブランド・企業名 指標名 対前年比 時価総額変化率
1 JAL国際線(日本航空) 旅客人数 3.7% 62.4%
2 ANA国際線(ANAHD) 旅客人数 3.8% 71.0%
3 京王プラザホテル(京王電鉄) 売上高 20.6% 103.5%
4 ANA国内線(ANAHD) 旅客人数 32.0% 71.0%
5 JR東海 新幹線の利用状況 38.0% 69.9%
5 JAL国内線(日本航空) 旅客人数 38.0% 62.4%
7 東京スカイツリー(東武鉄道) 天望デッキ来場者数 39.3% 82.9%
8 東急ホテルズ(東急) 店舗売上高 41.3% 70.5%
9 プリンスホテル(西武HD) 宿泊客数 43.5% 64.3%
10 JR九州 運輸取扱収入 46.8% 61.6%
(注)指標の詳細はこちらを参照。100%が前年と同水準を示す。時価総額は持ち株会社の2020年1月末と同年9月末との比較。

 最も厳しい結果となったのがJAL国際線(日本航空)とANA国際線(ANAHD)の旅客数で、対前年同月比3.7%〜3.8%と、ほぼ需要が消滅したに等しい。

 政府の需要喚起策である「Go Toトラベル」キャンペーンが7月にスタートしたものの、9月までは東京都発着と東京都在住者の旅行が対象から除外されたこともあり、国内線の旅客者数はJAL、ANAともに同30%台と厳しい状況だった。 

 ANAHDは決算発表で「2021年3月末までに国際旅客数が5割、国内旅客数が7割まで回復する」という見通しを明らかにしたものの、それが実現するかどうかは日本のみならず諸外国のコロナ感染状況次第であり、視界不良な状態が続く。

 航空業界のみならず、鉄道業界においても試練が続く。日本経済の大動脈を支える東海道新幹線(JR東海)の利用状況を見ると、同38%と前年の半分にも届かなかった。

 他のJR各社においても同様の傾向が出ており、日常用途の「近距離」利用が同60%超と戻りつつあるものの、観光や出張用途の「中長距離」は同40%に届いていない。

 表中の時価総額の変化率で示すように、大手の航空各社や鉄道系事業者は、コロナ前に比べて時価総額が3割近く落ちており、深刻な状況にある。インフラ関連業界は取引業者が多いため、今後、サプライチェーン全体への悪影響が懸念される。

 一方、コロナ禍の悪影響が大きく出たのはレジャー業界も同じ。回復への道のりは険しい。日本有数の観光名所である、東京スカイツリーの天望デッキ来場者数は前年同月比39.3%。大手ホテルのプリンスホテル(西武HD)の宿泊客数も同43.5%と厳しい状況が続く。

 なお、120指標の詳細は連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」の記事を参照してもらいたい。

 それでは、ここから業界・業種別に見ていこう。9月度の月次業績データの業界平均値(前年比)から、「嵐、大雨、雨、曇り、晴れ、快晴」の6つの天気図で業界・業種がいま置かれた状況を明らかにする。