コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移から、6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、9月度のすしチェーン編だ。
くら寿司の独り勝ちは「鬼滅の刃」効果?
かっぱ寿司は売り上げ15%超減少
すしチェーンの主要4社が発表した9月度の業績データ(既存店売上高など)によると、以下のような結果となった。
9月度のスシロー(スシローグローバルホールディングス)の既存店売上高は、2.9%減(対前年同月比、以下同)だった。元気寿司は7.1%減。さらに厳しい状況なのが、かっぱ寿司だ。15.4%減と、元気寿司の2倍以上の落ち込みだ。
その一方、くら寿司は7.9%増と「独り勝ち」の状況だった。