コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次の業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移から、6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、9月度の牛丼チェーン編だ。
松屋が大苦戦、吉野家、すき家も不調
牛丼チェーンの主要3社が発表した9月度の業績データ(既存店売上高)によると、以下のような結果となった。
9月度の松屋(松屋フーズホールディングス〈HD〉)の既存店売上高は、対前年同月比で14.7%減と大きく減少している。吉野家(吉野家HD)は9.2%減で、すき家(ゼンショーHD)は1.6%減だった。 どうやら、不調は松屋だけに起きている傾向ではなさそうだ。
それでは、月次業績データにおける直近3カ月の平均値を基にした最新の業界天気図とともに、月次の業績の推移をデータで振り返り、コロナ禍からの回復状況を見ていこう。