ゲームソフト大手がコンソール(家庭用ゲーム機)や高性能コンピューター向けに開発した複雑で精細なグラフィックスを多用するゲームの大ヒット作を、携帯端末向けに提供するケースが相次いでいる。技術の向上に加え、人々の娯楽費に占めるスマートフォンやタブレットの割合が増えているとの認識に基づく動きだ。アクティビジョン・ブリザードは昨年10月、人気シューティングゲーム「コールオブデューティー」シリーズのモバイル版を発売したほか、1990年代に初登場した「ディアブロ」や「クラッシュ・バンディクー」シリーズのモバイル版も準備している。エレクトロニック・アーツは昨年リリースして大ヒットしたPC・ゲーム機向け「エーペックスレジェンズ」を、ライアットゲームズは10年以上プレーされているPC向けオンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」を、やはりモバイル版で配信する構えだ。