米国とインドは27日、外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開き、機密扱いの高度な地図や衛星画像を共有する「地理空間協力のための基礎的な交換・協力協定(BECA)」に調印した。アジアで影響力を拡大する中国をけん制する狙いだ。マイク・ポンペオ米国務長官は「自由でオープン、繁栄したインド太平洋の基礎である民主主義、法の統治、透明性、航行の自由に(中国共産党が)沿わないことが、両国首脳と国民にますます明らかになった」と話した。またマーク・エスパー米国防長官は、特に中国の活動に対して「全ての者にとって自由で開かれたインド太平洋を支えるために協力して対抗する」と述べた。インド当局者は中国の名指しを避けたようだが、スブラマニヤム・ジャイシャンカル外相は、双方が「この地域の全ての国の平和、安定、繁栄の重要性を再確認した」と語った。