米手工芸品販売サイトのエッツィが波に乗っている。手作り品やビンテージ品の販売で知られるエッツィは、マスクやインテリア家具への需要急増が追い風となり、新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けている小売業界で今年、数少ない勝者の一つに浮上した。28日の7-9月期(第3四半期)決算発表を控え、投資家は同社が足元の勢いに乗じてさらに業績を伸ばせるかに注目している。4-6月期決算は、新規または復活した買い手が1900万人近くに上り、買い手の総数は前年同期比41%増。利益は前年比で5倍増となった。エッツィの快進撃を支えているのがマスクだ。販売枚数は4月だけで1200万枚に上った。4-6月期の総取引額(GMV)の14%をマスクが占め、インテリア・家具に次ぐ第2位の人気カテゴリーとなった。