近隣に旅行に行って、クーポンは家の近所で使い切る

 とはいえ、手元には電子クーポンがあり、それが使える店が少ない場合はどうすればいいのか。本来の制度の趣旨からは外れるので心苦しいが、一つの答えは「東京に戻ってから使う」ことだろう。

 受け取ったクーポンは旅行先でしか使えないと思っている人が多いかもしれないが、実はそうではない。利用エリアは「宿泊地(日帰り旅行の場合は主たる目的地)の属する都道府県及び当該都道府県に隣接する都道府県」となっている。

 例えば千葉県に旅行するなら千葉のほかに東京・埼玉・茨城・神奈川でも、神奈川県に旅行するなら東京・山梨・静岡・千葉でも、静岡県に旅行するなら神奈川・山梨・長野・愛知・東京でも使える(対象エリアはクーポンに表示があるほか、キャンペーン事務局の公式サイトにも掲載あり。陸地・鉄道・道路で接続するほか、日帰りで往復ができる航路があると隣接する都道府県とみなされる場合がある)。伊豆の温泉に行ったとしても、受け取ったクーポンを東京に戻ってから使ってもいいわけだ。電子クーポンが使える店はやはり東京の方が範囲が広い。1泊旅行から戻ったら、その日のうちに都内で使い切ればいいのだ。

 では、どの店で使えるか。これがまた不思議だが、実にいろいろな店で使える。東京23区エリアでマップを見たところ、無印良品、ヤマダ電機、メガネスーパー、TSUTAYAなど、「果たして観光支援?」という店があれこれ該当する(店舗によって紙クーポンのみ対応の場合もあり)。

 むろん、飲食店数も格段に多い。さらに、コンビニやドラッグストアなどのチェーン店なら電子クーポンへの対応率が高いので、余った電子クーポンを使い、自宅そばのドラッグストアでトイレットペーパーやアルコール類をまとめ買いもできる。むろん、地方にお金を落とすのがベストではあるが、どうしても使い切れないなら、そこは普段使いのものを買うのも許してほしいところだ。

 紙クーポンに至っては、ユニクロやドンキ、家電量販店や一部デパートでも使える。こうした店もインバウンド景気が蒸発して苦しいので、観光支援といえなくもないが、なんともモヤモヤする。