米連邦準備制度理事会(FRB)は5日、米経済はこのところ持ち直してきたものの、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が相当なリスクをもたらすとの認識を示し、景気刺激策を継続する考えを改めて繰り返した。この日まで2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を終え、政策声明では「足元の公衆衛生危機は引き続き、経済活動や雇用、インフレを下押しする」との見方を示した。FRB当局者は9月、政策金利引き上げのハードルを高めに設定した上で、少なくともあと3年はゼロ近辺に金利を据え置く見通しを示唆し、景気回復を支援すると言明した。FRBはその際、利上げに向けた3つの条件として、労働市場が引き締まっている証拠、少なくとも年率2%のインフレ、およびインフレ率が2%をやや上回る見通しを提示した。
FRB、低金利維持を再確認 コロナは米経済に相当なリスク
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