「決算だけ」を受ける税理士は若手、中堅が中心
ネットで検索して探すのがおすすめ
同じ「決算だけ」のサービスを行っていても、会社訪問をしてくれるところもあれば、顧客から足をはこんでもらうことを条件としているところもあります。だからといって、前者のほうがいい税理士と判断するのは早計で、当然、「決算だけ」の料金に反映されているはずです。
ただ、顧問契約から切り替える前提であれば、料金だけを重視するのではなく、サービス内容全体で考えることをおすすめします。なぜならば、顧問契約から「決算だけ」に切り替えただけで、前回お話ししたように大幅なコスト削減を実現できてしまうからです。
たとえば、年1回の依頼とはいえ、毎期のことになるわけですから立地や相性も重要です。また、現在は借入を考えていなくても、将来のことはわかりません。金融機関に提出用の月次試算表の作成が急遽必要になったときなどに、きちんと対応してくれるかどうかも、確認しておきたいところです。
「決算だけ」の税理士の探し方としては、ネットを活用するのがいいでしょう。というのも、表立って対応している会計事務所はまだ少ないため、知人などからの紹介で見つけるのは時間がかかりがちだからです。
また、「決算だけ」のサービスを行っている税理士は30~40歳代の若手から中堅が多いことも、ネットで探したほうがいい理由の一つです。税理士の平均年齢は約60歳となっていて、こうした顧問契約を顧客にたくさん抱えているベテラン税理士が「決算だけ」を引き受ける可能性は低いからです。
一つ、ネットで探す際の注意としては、ホームページにすべての条件が掲載されているとは限らないことです。電話や面談で条件等をきちんと確認し、確実に引き受けてもらえることがわかってから、顧問契約を打ち切るようにしましょう。
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