9月中旬、上海に飛ぶ日本航空の機内で、思わぬ感激と出合った。何気なく機内食で洋食を頼んだら、なんと中華料理が出てきた。とろけるように煮込んだ中華味の肉を2つの「割包(中華サンド)」ではさんで食べる。中華風の野菜スープも美味しかった。お菓子はパンダの模様をしており、子どもならきっと喜んでくれる。
思わず興奮を覚えた私は、客室乗務員に「エコノミークラスも中華ですか」と確かめた。そして、ちょっと見せてもらった。中華の白身魚のあんかけのようだった。お菓子はビジネスクラスと同様に、やはりパンダの模様をしている。
5年前に出した要望
食事を済ませたあとも興奮がしばらく収まらなかった。たかが中華の機内食なのに、そこまで興奮、または感激する必要があるのか、と聞かれそうだが、先に答えを出そう。その理由が十分にある。
今から数えると、5年前のことになる。当時、私は自分のコラムの中で、航空会社の機内食の内容にある注文を出した。その一部を引用したい。