ドナルド・トランプ米大統領は、今回の大統領選で不正が横行したと訴えている。だが、弁護団の一部は、トランプ氏の主張が正しいとは考えていないことを法廷の場で示している。トランプ陣営と共和党の支持者らは、複数の激戦州で選挙結果に異議を唱えて訴訟を提起した。選挙結果の認定阻止、一部の票を無効にすることなどを求めている。だが、担当判事からの質問に対し、少なくともトランプ氏の弁護士2人は「選挙が盗まれた、もしくは不正があった」とする訴えを撤回した。また、トランプ氏側の弁護団で、不正を示す証拠はなかったと証言した事例もあった。弁護団はまた、不正の証拠だと唱えるものをなかなか訴訟に盛り込めずにいる。判事が「認められない、もしくは信頼できない」として退けているからだ。州務長官や連邦機関、選管幹部らを代表する組織連合は12日、選挙期間中に投票システムに欠陥があったことを示す証拠はないと表明した。