現金のやり取りを減らせば経理はシンプルに
人件費と時間のコストを大幅カットできる!

 現実には、社長が2~4日も経理に携わることはできないかもしれません。けれども、経理社員に代わって社長が経理の中心となり、補助的にアルバイトを雇うカタチで経理業務を行っていくことは可能でしょう。

 その体制を築く下地として、現在の経理システムを一度見直し、省ける無駄を徹底的に排除しておくことが求められます。経理システムがシンプルになればなるほど、「誰でもできる仕事」になるからです。

 経理を簡単に済ます一番のポイントは極力現金のやりとりを減らすことです。現金のやりとりさえなければ、インターネットバンキングを利用して、会社にいながらほとんどの作業を済ませられます。

 では、具体的に現金のやりとりを減らすために、どんな工夫が考えられるでしょうか。

(1)小口現金を廃止する
経費精算は月1回にし、給料日に振り込みます。

(2)仮払金は社長経由にする
社員には社長の財布からお金を貸し、会社への精算は社長が借入金として一括して行います。

(3)法人カードを利用する
カードの発行・利用に費用がかかりますが、カードで買い物をすれば、現金のやりとりはなくなります。

(4)引き落とせるものは引き落としにする
公共料金や家賃、社会保険料など、引き落とせるものは手続きをしましょう。

 このほか、取引先によって支払い日がバラバラになっている場合は、経理業務の効率化を図るため、交渉して同じ日にまとめるようにしましょう。

 


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