コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、10月度のビール編だ。
アサヒ・サントリー・サッポロ前年割れ
横ばいはキリンだけ
ビールの主要4社が発表した10月度の月次業績データ(ビール類計販売数量、売上金額など)は、以下の結果となった。
10月度のキリンビール(キリングループ)のビール類計販売数量は、前年同月比100.0%(増減なし)、サッポロビール(サッポロホールディングス〈HD〉)のビール類計販売数量は同95.0%(5.0%減)、アサヒビール(アサヒグループHD)のビール類計売上金額は、同90.0%(10.0%減)だった。
最も厳しい状況なのはサントリー(サントリーHD)で、10月度のビール類計販売数量は、同82.0%(18.0%減)だった。
今回唯一「前年並み」をキープしたキリンは、とある商品が大ヒットしたと発表している。