米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が、世界中に何千人もの社員を抱える有名な複合企業への大型投資を静かに進めている。その企業とは、自身の投資会社バークシャー・ハザウェイだ。バフェット氏に対しては今年、保有する1500億ドル(約15兆7000億円)近くのキャッシュを企業の買収もしくは相当な株式取得に使うべきとの圧力が高まっていた。一見したところ、そうした案件は数少ない。例を挙げると、バークシャーによる米エネルギー大手ドミニオン・エナジーの中流(輸送)事業の買収や、日本企業5社への60億ドルの投資などだ。バークシャーはデータウエアハウス(DWH)事業を手掛ける米スノーフレークの新規株式公開(IPO)でも2億5000万ドルを出資した。