米民主党の一部有力議員は、大統領選でジョー・バイデン氏が勝利を確実にしたのは黒人のおかげだが、さらなる黒人票の取り込みで改善の余地があると述べている。民主党は、今回の大統領選でどのようなメッセージや活動が効果を発揮したかを精査し、改善すべき点を洗い出している。来年1月に行われるジョージア州上院選の2つの決選投票が、民主党が連邦上院で過半数を取れるかを左右するからだ。民主党候補のラファエル・ワーノック氏とジョン・オソフ氏が共和党現職のケリー・ロフラー議員とデービッド・パーデュー議員に勝利できかを決める上で、黒人票は重要な役割を果たす可能性がある。民主党関係者は、同党が経済や歴史的に黒人の多い大学などへの働き掛けに焦点を当てたことは、バイデン氏が黒人女性を後押しする取り組みを行ったことと同様に、有益な措置だったと指摘。だが地方、特に南部の黒人有権者への働き掛けでは、バイデン氏はオバマ前大統領に比べて幾つかの郡で劣勢だったという。
米民主党、黒人票の取り込みで改善余地
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