「時間を決めて定期的にお決まりの投稿をする」ことに加え、「臨場感のある投稿」も意識している。そのためには、「行ってみた」「使ってみた」が有効だ。具体的には、東急ハンズの各部署から寄せられた商品紹介依頼をそのままコピペしてツイートするのではなく、内容をいったんかみ砕き、自分の言葉でツイートするようにしている。

 ユニークな商品は、利用シーンも交えて投稿するのがポイントだ。送別会シーズンにもらったらうれしいものとして、「ヌードルブーケ」というカップヌードルを花束にしたグッズを紹介したときは、1人花束贈呈式シーンを撮影して投稿した。すると体験が共感を呼んだのか、多数のリツイートといいねがついた。自分の言葉で伝えた方が、反響は大きくなるのだ。

◇ウケを狙わず、素直に発信する

 ウケを狙うとだいたい滑るもので、狙ってバズが作れることはほとんどない。東京で大雪警報が発令された際にバズったツイートも、意図したものではなかった。

 他社が「足元にお気をつけてお越しください」とツイートするなか、東急ハンズアカウントの「中の人」は「自分だったら今東急ハンズには行かないよな」と思い、「ハンズに来ている場合じゃないですよ」と投稿。思ったことを言っただけのつもりだったが、驚くほどの反響があり、ネットニュースからテレビの情報番組にまで好意的に取り上げられることになった。

◆井村屋の「中の人」
◇ご近所さんのような距離感を目指す

 夏場は「あずきバー」、冬場は「肉まん・あんまん」という定番人気商品を展開している井村屋は、老舗らしからぬ面白ツイートで注目を浴び、15万人を超えるフォロワーを集めている。アカウント開設の目的は、井村屋の社名を広く知ってもらうこと。「あずきバー」は商品認知度が高く、そこから井村屋という社名が想起される一方で、井村屋の社名からは商品名がなかなか思い浮かばないという課題を抱えていた。

「中の人」が目指しているのは、ご近所さん感覚の存在感、距離感のアカウントだ。そうしたコミュニケーションを続ける中で、時折、自社商品について紹介している。フォロワーを無理に増やすつもりはなく、あくまで、井村屋と商品のことを気に入ってくれるファンとの交流が目的だ。