転職希望者を惑わす「名ばかり企業ビジョン」をどう見抜くか?
「名ばかりビジョン」をどう見抜くべきか Photo:PIXTA

理念やビジョンをチェックする
二つの軸とは?

 経営理念や社是・社訓、ミッション・ビジョン・バリュー、あるいはフィロソフィーなど表現はさまざまですが、多くの企業では目指すべき姿や基本的な価値観、考え方などをまとめた文書を作成しています。

 たとえば京セラグループでは経営理念として「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」を掲げ、それを実現するための考え方として“京セラフィロソフィ”を全社員で共有していると明記しています。

 企業にとってなぜ経営理念やミッション・ビジョン・バリューが重要かといえば、これがしっかりしているか否かで社内でのコミュニケーションやパフォーマンスはもちろん、組織の在り方に大きな違いが出てくるからです。最近は部門単位でこれらを作成し、マネジメントに生かしているケースも見かけます。

 どんな経営理念を掲げているかにもよりますが、社員が皆、共通の達成すべき世界観を目指して本気で働いている組織と、皆がバラバラの世界観で働いている組織では動きに違いが出てくるのは当然です。別の言い方をすると、全員が自分たちは何によって世の中に貢献しているのかを理解し体現している組織と、理解にバラツキのある組織ではパフォーマンスに大きな差が出るということです。

 したがって、転職活動においても、経営理念やミッション・ビジョン・バリューのチェックが欠かせません。では、どのような点から吟味すればよいのでしょうか。

 私は、主に二つの軸があると思います。