残念な転職活動
素晴らしい経験とキャリアを持っていても、良い転職ができない40、50代が少なくありません Photo:PIXTA

素晴らしいキャリアも
うまく伝えられなければ、持ち腐れ

 この連載では何度も、35歳転職限界説はもう昔話にすぎず、最近は40代、50代の転職が増えてきていると指摘してきましたが、一方でこの世代の人はあまり転職になじみがなく、残念な転職活動をしている人が目につきます。

 その最たる例が、職務経歴書の書き方が雑な人です。職務経歴書に自分のキャリアをしっかり書き込んでいないため、情報が非常に少ないのです。これではどんな経験があって何ができる人かがわかりません。

 特に50代の人は所属やポジションしか書かない人が多くいます。それで「希望は年収1500万円」と言われてもマッチングのしようがありませんし、どの会社も採用するわけがありません。何をできる人なのかすら、よくわからないのですから。

 具体例で言うと、ある一流大学出身で大手商社勤務の45歳、現在の年収は1800万円。本当にそれぐらいしか書いていないのです。ただし、この人に転職の可能性がないわけではありません。直接お会いして詳しく話を聞いてみると素晴らしい経歴の持ち主で、もし面白くて将来性の高い仕事であれば年収が1500万円まで下がっても動きます、というような人も実際にいます。

 要するに、素晴らしいキャリアの持ち主なのに伝え方が下手でみすみす転職の機会を逃している人が40代、50代には少なくない、ということです。実にもったいないというほかありません。