マイケル・テイラー(60)がほぼ毎朝一番に耳にするのは、監房の扉が6時に開錠される時に鳴り響くブザーの音だ。元米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)のテイラーは、オレンジ色の囚人服を着た他の服役囚とともにささやかな朝食をとる。そしてコンクリートの中庭で少しばかりの間、運動することが許されている。新型コロナウイルス感染拡大への懸念から目下、家族との面会は制限されている。息子の一人も、ボストン郊外にある同じ暗い郡刑務所に収監されている。「ある男の命を救ったということだけが、今回の件で唯一、ポジティブなところだ」と話すテイラー。それ以外は「全く関わらなければ良かった」と明かす。
ゴーン脱出ほう助の親子、刑務所で送る不安な日々
父親は「ある男の命を救ったということだけが、今回の件で唯一、ポジティブなところだ」と話した
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