〈さらに、天声人語は、安倍氏の再登場を「なつメロ」と表現する。小学生でも考えつくような、陳腐な表現だ。読者に提供されるべきは、再登場の背景分析だろう。さらに、「ナショナリズムの風に、うまく乗った」という表現は失礼だ。「うまく」という言葉に、筆者の対象蔑視と低俗さが表れる〉

 〈その後の文章も、感性に流され支離滅裂。「人心を逸らさぬ程度に」は、政治的プロセスを論じる表現としては不適切である。あげくの果てが、結語の「たまさかの上げ潮に浮かれず、責任を省みてほしい」。自分を何様だと思っているのか。何を安倍氏に期待しているのか、全く伝わってこない〉

 茂木健一郎氏は自身のツイッターでこう書いて、「天声人語」を批判した。まったく同感だ。空疎な言葉を羅列する様は、自身が批判している政治家そのものだ。

 この国の政治もメディアもなぜ責任を取ろうとしないのか。そして自らをなぜ直視しようとしないのか。

 自著『官邸崩壊』を読み返しながら、あの6年前となんら変わらない永田町のシーンに筆者はほとほと嫌気してしまった。

 谷垣総裁時代にフリーや海外メディアに開放された総裁記者会見も、事実上閉じてしまった。自民党は本当に大丈夫だろうか?


◆上杉隆 関連リンク
上杉隆オフィシャルwebサイト
上杉隆の東京脱力メールマガジン
上杉隆の東京脱力チャンネル(ニコニコチャンネル)
自由報道協会
U3W.JP
news-log