「nasne(ナスネ)」(以下nasne)をすでに3台自腹で購入し、楽しいテレビライフを満喫中の小山友介・芝浦工大准教授。小山先生に3台も買わせるnasneの魅力とはいったい何か。nasne開発者でもある、ソニー・コンピュータエンタテインメントの渋谷清人さんとPlayStation3専用TVアプリケーション「torne(トルネ)」(以下torne)開発者の西沢学さんの3人に、前後編で語り尽くしてもらった。
西沢:もう伺うまでもないと思いますが、小山先生はすでに地上デジタルレコーダー「torne(トルネ)」(以下torneキット)の時と同じように、nasneをかなりご愛用いただいているんでしょうね。…小山先生のレポートも拝読しましたけど、正直この対談必要ないんじゃないかって思います(笑)。
小山:それはさすがに言いすぎです(笑)。私も今日はおたずねしたいことがありますし。自宅と大学の研究室で使っているので、3台買いましたが、快適に使わせてもらっていますよ。
西沢&渋谷:それは、それは…、ご購入誠にありがとうございます!!
小山:大学の方は録画した番組をゼミで見せるときに、「もう大学でnasneを使って録ってしまおう」というわけで、研究室用として購入しました。
西沢:学生さんたちは様々な端末をお持ちだと思いますが、nasneがあればすぐ自由にアクセスできるからとても便利な環境ですよね。
nasneの特徴のひとつとして複数同時使用という設計があって、同時に番組を2ストリーム流せるんですね。だから学生Aさんが小山先生のnasneを拝借してアニメを見ていても、Bさんがそのnasneで違うコンテンツを見始めることが同時にできます。
小山:確かにnasneはVAIOから2人同時にアクセスして見られるので、学生も多分そうやって使っているだろうと思います。
渋谷:いわゆるリビングルームのTVの下に置くレコーダーという風に置き場所を決めちゃうと、使う人や表示するものが決まってきてしまいますが、nasneはあえて場所を決めずに設計しています。つまり、ホームサーバー的な仕様を入れて設計したのがnasneですが、そういう設計思想も、大学の研究室のような場所には適しているかもしれませんね。
ネットワークに繋がっていれば、リビングでも、寝室でも、映像を見ることができます。ですので、あえて、プロモーション用の写真のなかでリビングにこれを置いている絵を作らないでほしいとお願いしています。まあ、究極的に言えば、nasneは物置にしまっておいてもいいという…。まぁ物置にネットワークが来ている人はいないと思いますけど(笑)。