生死を分ける「食習慣」の違い写真はイメージです Photo:PIXTA

住民の健康状態には都道府県ごとに大きな差がある。健康寿命で1位の静岡県と、平均寿命ワースト1位の青森県。その差は、毎日の食事から生まれているのではないかと医師の筆者は指摘する。各地の病気と食事に関するデータを基に、食習慣の違いを探る。※本稿は、医師の鎌田 實『鎌田式 最強のズボラ朝メシ!』(エクスナレッジ)の一部を抜粋・編集したものです。

心筋梗塞が少ない山梨県民は
朝メシにまぐろを食べている

 食文化には地域性があります。例えば関東ではそばをよく食べますが、関西ではうどんを食べる人のほうが多い印象があります。

 その地域独特の食文化が、病気の予防に役立っているということがあるのでしょうか。

 ぼくが以前、コメンテーターとして出演したテレビ番組の中で、山梨県民に心筋梗塞が少ないのは、朝メシにまぐろを食べているからではないか?ということを調査していました。

 確かに山梨県は心筋梗塞・狭心症で通院する人がもっとも少ないというデータがあります(国民生活基礎調査2019)。

 一方、山梨県は朝からまぐろの刺身を食べる習慣もあるのです。朝からまぐろの刺身なんて、ぜいたくな食事だと思う人も多いのではないでしょうか。

 実際、山梨県の県庁所在地である甲府市は、まぐろの平均年間支出金額が静岡市に次いで全国2位です(総務省統計局2020~2022年平均より)。

まぐろに含まれるDHAやEPAが
山梨県民の血管を丈夫にした?

 静岡県には全国的に有名な焼津港などの漁港があるので、1位なのはうなずけます。しかし「海なし県」である山梨県でまぐろの刺身がよく食べられているというのは意外に思われる方も多いでしょう。