スマート農業の可能性(第2回):新型コロナ禍の労働力不足に対応する緊急実証事業

 取材で訪ねた11月中旬は、自動収穫機による収穫が始まったばかりだった。キャベツの自動収穫機を改良した機械は、2つの歯車がブロッコリーの茎を挟み込んで切り上げ、収穫機の作業台に上げる過程でカッターがつぼみの外側の葉を切って下処理する。

 商品となる花蕾の大きさはさまざまで、鈴木社長は、「現段階では、花蕾の成長が早いものは手作業で抜き、全体的に出荷レベルになれば一挙に自動収穫機で収穫する方法が現実的だと考えています」と語る。

 栽培中は、静岡県立農林大学校の学生を主な対象に現地実習会を開催し、実際に機械操作の体験をしてもらうと同時に、インターンシップも受け入れ、1人が鈴生に内定し、21年4月の入社が決まっている。また地元高校への出前授業も行った。

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