家の中のモノは過去のあなたそのもの
生まれてから今日に到るまで、あなたが毎日下してきた、日常の小さな一つひとつの意思決定。その結果が、今のあなたの家の中の風景なのだと考えると、家の中のモノたちは、過去のあなたそのものだと言えます。
片づけは、過去に自分が選んだモノ一つひとつと向き合い、「残すか、手放すか」を決めること。つまり過去の自分を知って、これからの自分がどうありたいのかを決める作業です。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズを僕はとても尊敬していますが、彼は「本能に従え」という言葉を遺しています。
でも、その方法については教えてくれなかった。彼はその方法を見つけようと、瞑想などを実践していたのかもしれません。
まだジョブズが生きていて対話できるチャンスがあるとしたら、僕はぜひ伝えたい。「本能に従うには、片づけが一番ですよ」と(彼の仕事部屋がモノであふれていたことは有名です)。
片づけの詳しいステップについては麻理恵さんの本『人生がときめく片づけの魔法』『人生がときめく片づけの魔法2』『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』を参照いただくとして、僕は片づけを「自分を知るための手法」として提案したいと思います。
しかも、家の中まできれいになるというオマケ付き!
家の中にあるモノの数は、一人につき1万~2万点と言われています。このすべてを一つひとつ手に取り、自分の心の声、身体感覚に従って向き合い、1万~2万回の「残すか、手放すか」という決断を繰り返していくこと。
すると自分自身が何が好きだったか、そしてこれから何を好きでいたいのか、自分の感性や価値観が見えてくるはずです。
あなたはどんな人ですか。次回以降は、あなた自身を知る方法をお伝えします。