年末の大掃除の前
12月前半に「片づけ」をすべき理由
今年も残すところあと1カ月となりました。ほとんどの方はまだ実感が湧かないといったところかと思いますが、あと2週間もすれば「1年の終わり」を感じる機会が増えるでしょう。
暮れも押し迫る頃には、大掃除や年始に必要な物の買い出し、人によっては帰省の準備などもあったりして、非常に慌ただしくなります。掃除と片づけは、ひとくくりに捉えられることも多いですが、基本的に別のものです。12月も半ばを過ぎたら、やることは掃除に絞りましょう。掃除と片づけを同時に進めようとすると大変です。
片づけは、12月の前半に、掃除とは別に行うことをおすすめします。スキマ時間を使って「物の量を減らす」作業を進めておくと、月末の大掃除がだいぶ楽になりますよ。
「物の量を減らす作業が苦手でどうしよう」と感じている方は、気合や根性で頑張るのではなく、ご自身に合った「仕掛け」で片づけをもっと楽に進めましょう。そこで今回は、「スキマ時間の片づけを成功に導くヒント」をいくつか具体的にお伝えしていきます。
モチベーション管理(1)
確実に片づけを始めるための仕掛け
「物の量を減らす」作業に必要な仕掛け。その一つは「モチベーション管理」です。確実に始めること、途中で止めるのを防ぐこと、達成感を得てから終えること。やり切るにはこの3段階でモチベーションをコントロールする必要があります。
それでは1つ1つ見ていきましょう。まずは「確実に始める」仕掛けです。
●「譲る」ことを目的にする
「捨てる」ことへの抵抗感で、物を減らすことにブレーキがかかってしまう人は、「譲る」ことを目的にすると進めやすくなるケースがあるようです。手離したものの譲り先を決めておき、必要なものを選ぶという作業をするとよいでしょう。
ただし、譲り先を選ぶ際には注意点があります。
「半年先のバザー」のように期限があまりに先のものは、急がなくてもいいよね、という気持ちになるのでおすすめしません。また、まとめたものを自らどこかへ運び込まなければならなかったり、販売するのにいくつも手間がかかったりするような方法も、やりかけのまま放置してしまいがちなのでよくありません。