若い女性は必ずコンビニに来る!
「トレンドコスメ」に勝機?

 コンビニ業界の課題の一つに、若い女性の顧客獲得が挙げられる。ファミリーマートも例に漏れず、若い女性にアプローチをかける策を模索していた。

 そこで、10~20代の女性が多く利用する国内最大級のコスメECプラットフォーム「NOIN」を運営するノインと提携し、若い顧客層にリーチできるコスメを開発・販売することで計画が進んだ。

 この企画に対するファミリーマートの意気込みは、店頭でひしひしと伝わってくる。店に入って目に飛び込むのは、女性モデルの顔が目立つsopo専用の90センチ幅の什器(1ページ目の画像参照:店頭に設置する台)だ(設置位置は店舗によって異なる)。一商品のブランドイメージを主張するコーナーを店内の目立つ位置に設置するのはまれだが、来店客の認知度は大きな向上が見込める。

写真:ノイン提供

 sopoはファミリーマートの実店舗でしか買えないブランドなので、「ファミリーマートのリピーター」も増えると期待されている。

 一方、ファミリーマートと手を組んだノインとしても、自社プラットフォームのユーザー獲得につながる、またとないチャンスだった。

 ノイン取締役COOの千葉久義氏は「僕らがやりたいことは、ファミマの店頭からノインのプラットフォームに人を連れてくること。ECを主軸にしてきたノインにとって、全国1万6600店で商品を展開でき、商品棚そのものがプロモーションになっている」と話す。

 さらに、「若い女性はコンビニに来る」というデータに基づく確信があった。ノインの新規事業開発部部長の後藤麻希子氏はこう語る。

「10代のユーザーはクレジットカードを持っていない人が多く、NOINでの買い物をコンビニで決済することも多いんです。そこで、ファミマでの決済手数料を優遇して0円にすることで、NOINの顧客にファミマへ行ってもらう。そこで、sopoを目にして買ってもらう。さらに、sopoの商品にECで使えるクーポン等をつけることによって、再びNOINに誘導できると考えました」

 このように、手を組んだ2社にとってwin-winの関係と環境は出来上がったわけだが、何よりもsopoの商品そのものに魅力がなければ、顧客の心はつかめない。その点について聞くと、徹底したトレンドリサーチに裏付けされた商品開発戦略があった。