10月1日(月)ついに出荷開始

 8月24日に高級ビジネス手帳・ノートブックであるモレスキンと、クラウド型情報管理アプリケーションのEvernoteが、新しいノートブック「モレスキンEvernoteスマートノートブック」を発売すると発表して以来、ファンのあいだで話題になっていたが、ついに10月1日、出荷を開始した。本連載第70回でも取り上げた。

表紙にはEvernoteの象が刻印されている。

 スマートノートブックは、そこに書いた手書きのメモやスケッチを、Evernoteでスナップショットを撮り、すぐに検索可能な状態としてEvernoteに保存しやすいように作られたノートである。アナログの情報を、デジタルに保存するために作られたノートと言い換えることもできるだろう。

 種類は合計4種類あり、価格はラージサイズで3150円、ポケットサイズで2205円だ。普通の大学ノートと比べると、なかなか高価である。アマゾンで「大学ノート」と検索すれば、500円以下で10冊も買える。もちろん、モレスキンというブランド、紙質や手に取ったときの感触、ノート全体から醸し出される知的なイメージ……、そういったことを考えれば、単純に比較することなどナンセンスだ。しかし、「メモを取る」ということ自体は、どちらも十分な機能を備えている。

そんなことを考えながら、今回、出荷を前に実物を入手することができたので、このスマートノートとはどういうものなのか、使ってみることにした。