

クラウド型の情報管理アプリケーションとして、すでにスタンダードになりつつあるエバーノート。同社は12月にビジネス向けのサービス「エバーノートビジネス」を開始することを発表し、今後、ますますユーザーが増えそうだ。
新サービスを発表した8月24日以降、興味を示し問い合わせをしてきた社数は3000社以上で、同社は手応えを十分に感じている。「私たちエバーノートのような小さな会社に使ってほしい」とフィル・リービン エバーノートCEOは話す。
エバーノートは個人的な情報の管理ツールとして使われてきた。たとえば、気に入ったレストランをメモしたり、好きなアーティストの情報や新聞記事をクリップしたり、何気ない瞬間に気付いた仕事のアイデアもメモする――。このように、プライベートと仕事の区別なく、気に留めておきたい情報をすべて一元管理していくのに便利だ。
実際に、ユーザーの70%は仕事でも活用している。「情報管理に、仕事とプライベートの境界線はなくなってきている」とフィル・リービンCEOも話す。
なかでもエバーノートの特徴の1つ、あらゆる情報がキーワード検索可能になるOCR機能を存分に活用しているユーザーは多い。たとえばビジネスパーソンなら、名刺を写真に撮り、エバーノートで管理すれば、名前や会社名で検索することが可能になるからだ。