未来の車は巨大なスマートフォンのように動くだろう。ただ、自動車メーカーが車を巨大なスマホにすることで収益化するにはしばらくかかりそうだ。いわゆるコネクテッドカーは目新しいものではない。米国で現在販売されている車の大半と世界の車のほぼ半分には、すでにモデムが搭載されている。車載用の電子機器は、高速モバイルブロードバンドをフル活用するために変更されたばかりだが。これは大変革をもたらす。米国で1981年からベストセラーとなっているフォードのピックアップトラック「F-150」をみてみよう。現在ショールームに並び始めている新型車は、フォードが手掛けたソフトウエアのテクノロジーを初めて搭載し、消費者がスマホで使い慣れているような機能がついてくる。フォードのコネクティビティ事業責任者、ステュアート・テイラー氏によると、「中心頭脳」が車両のアップデートを先導し、バグの修正や機能追加が行われる。このシステムはF-150 への搭載を経て、「マスタング・マッハE」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「ブロンコ」の2021年モデルなど、他の主力の新車に搭載される予定だ。
自動車デジタル化、米メーカーには長い道のり
「走るスマホ」の収益化はまだ先
有料会員限定
あなたにおすすめ