選挙の予想が外れることにウォール街はうんざりしている。米国で先日行われた選挙が予想外の展開となり、資産価格が乱高下した。これを受けてファンドマネジャーや調査アナリストは、選挙での勝利の確率を予測するために従来とは異なるデータに目を向けている。賭け市場や有権者登録数の時系列での推移、ツイッター上のセンチメントなどあらゆるものが対象だ。今年の米大統領選で投資家はまた不意を突かれた。2016年にも大統領選でトランプ大統領が勝利したほか、英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)が決まるなど、政治予想が外れ、市場は激しく上下した。多くの投資家は今年、民主党が大統領選と議会上下両院選挙で文句なしの圧勝を収め、財政刺激策が実施されると予想していた。しかし議会選挙の結果が不透明になると、当初の予想を撤回した。