トランプ米政権は3日、フェイスブックが賃金水準の高いポジションの求人を米国民から公募せず、同社が永住権(グリーンカード)取得のスポンサーとなる移民のために確保したのは違法だとしてフェイスブックを提訴した。司法省は訴状で、2018~19年のフェイスブックによる求人で少なくとも2600件が不適切だったと主張。高度技能ビザ「H-1B」により米国で就労している移民の永住権取得でスポンサー申請のため、これら移民が採用されたとしている。雇用に基づいて永住権を申請する従業員のスポンサーとなる企業は、米国民で適切な資格を持つ人材が見つからなかったことを申請時に証明するよう義務付けられている。司法省によると、フェイスブックは移民のために確保した求人案件をウェブサイトに掲載せず、応募書類をオンラインでなく郵送で送付するよう求めたという。また、同社は米国人が応募した場合でも候補に入れず、一時的なビザ所有者のためにポジションを確保したとされる。
フェイスブック、米政府が提訴 高度技能ビザ就労者の雇用確保で
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