ジョン・ラトクリフ米国家情報長官(DNI)のオフィスは3日、2021年会計年度(2020年10月~21年9月)の諜報(ちょうほう)予算について、中国に振り向ける割合を20%近く引き上げると明らかにした。トランプ政権は中国を経済、国家安全保障、防諜(ぼうちょう)上の脅威として警戒しており、こうした懸念が高まっていることを示唆している。正確な数字は機密扱いだが、当局者によると、年間予算およそ850億ドル(約8兆8400億円)全般にわたって中国向けが増額された。中国から機密情報を集めた上で、現在の行動を分析し、将来の動向を予測する狙いがある。ラトクリフ氏はインタビューで、今回のシフトは「資金と人材」の双方に絡むと述べた。