何度投げても、10点にも届かないという結果を知って、あなたなら何が問題だと思って、どんなアクションを取るでしょう。「何を見て」「何を聞いて」「何と言う」のか、考えてみてください。

 ダメ上司であれば、結果だけ知って、「練習が足りない。もっと頑張れ」と言うだけかもしれません。その部下の低いスコアの分をカバーするために、「自分が高得点を出し続けるしかないな」と思うかもしれません。または、「こいつは使えないから、どうやって切るかな」と指導を投げ出すかもしれません。

 このような状態のまま部下へのフォローがなければ、メンタル不調を発症する人が出てもおかしくありません。

 実際に、相談したくても誰にも相談ができずに問題を抱え込む若手も多いのです。上司自身もどうしていいのかわからず、自分一人が頑張るにも限度があり、疲弊していく職場も多いのではないでしょうか。

 こうならないためにも、部下を「見ざる」、部下から「聞かざる」、部下に「言わざる」という状態から脱しなければなりません。

部下の状況と情況を
「見る」ことから始める

 まず、重要なのは「観察」です。

 部下の観察対象は、「状況と情況」の2つがあります。状況は、事実情報を中心にどのような状態にあるのかを確認していきます。また情況は、感情面を中心に内面的な状態を推察していきます。

 チームミーティングをオンラインで実施する場合、カメラをオフにしたまま会話することも多いですが、できればカメラは「オン」の状態が望ましいです。