住友生命保険相互会社
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大手生命保険会社の住友生命が、21年1月から営業職員が顧客と会うことなく、保険契約手続きを完了できる仕組みを導入する。コロナ禍によって対面営業がしにくい状況に対応し、効率的な営業を進めるのが目的だが、生保業界を揺るがす金銭詐取事件も、こうした仕組み導入に少なからず影響を与えているようだ。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

住友生命が業界に先駆けて
ウェブでの契約完結へ

「対面営業と非対面営業のベストミックス――」

 大手生命保険会社幹部が、新型コロナウイルス感染症の拡大によって営業活動の自粛を余儀なくされて以降、口をそろえて挙げてきた課題に、住友生命が一つの答えを出そうとしている。

 住友生命は21年1月から、営業職員(生保レディー)が非対面・ウェブ契約完結の仕組みを稼働させる。

 同社では、新型コロナウイルス感染症が拡大した第1波の4~5月は営業活動を自粛。顧客との対面営業ができなかったことから、営業職員には、「LINE WORKS」などのチャットツールやビデオ会議システム「Zoom」を活用して顧客とコミュニケーションを深め、保険商品の提案を進めてきた。

 しかし、そんな営業活動を経て、顧客の家族構成やライフプランに沿った保険商品の設計が完成しても、契約締結の段階ではどうしても対面する必要があった。書面や営業職員の携帯するタブレット端末を実際に見せながら、契約内容や注意喚起情報の説明と確認、顧客の自署が必要だった。