インターネットでの保険販売に
こぞって参入する生保各社
12.5%――。
新型コロナウイルスの感染拡大はいまだ終息する気配を見せず、ソーシャルディスタンスを取って生活を送ることが日常となってしまった今日この頃。多くの飲食店が閉店を余儀なくされたというニュースが溢れているが、同じく多大な影響を受けているのが保険の営業である。
特に、お客さまに加入してもらうまでにしっかりとした説明が必要な生命保険の場合、お客さまに直接会う機会が減少しており、販売方法の変革を迫られている。そのため、昨今は「大手生保がインターネットでの保険販売に参入」といった記事を多く見かけるようになった。
ここでいう「インターネットでの保険販売」とは、いわゆる「ネット生保」とは別物である。あくまで大手生保の営業職員などの募集人が、今まで対面で行っていた説明をオンラインで実施することに他ならず、新たなマーケティング活動を行うわけではない。
一方、従来のネット生保と呼ばれる生命保険会社が、コロナ禍で販売実績を大幅に伸ばしていることに注目したい。2008年に産声を上げたネット生保は一時期停滞していたが、ここにきて息を吹き返したといえよう。
注目していただきたいのが、12.5%という数字だ。