米国のマーク・ミリー統合参謀本部議長は8日、中国が経済成長を糧として投資し、2035年までに米国の軍事能力に肩を並べ、21世紀半ばには武力衝突で米国に打ち勝つことができるまでになろうとしていると述べた。ミリー氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の「CEOカウンシル」でインタビューに応じ、中国政府の野心について「現在そしてこの先何年かにおいて、確かに米国にとって安全保障上の大きな課題だ」と語った。また、中国の台頭に対抗するため、米国は自らの経済・軍事力を発展させなければならないとし、「大国の競争が大国の戦争になることをわれわれは望まない。それは大惨事になる」と続けた。中国当局者は今のところコメント要請に応じていないが、過去には中国軍について平和的な目的を意図していると述べていた。