スイス人起業家のアラン・フレイさん(38)はバックパッカーのような生活を送っている。62個の持ち物を全て1つのバックパックに詰め、それを持って世界のさまざまな都市を移動しながら暮らしている。過去3年間で訪れた国は合計53カ国に上る。フレイさんは10月、チューリヒ近くのアパートと家具を全て引き払った。手元に残したのは腕時計、歯ブラシ、下着7着、サングラスなど。現在、2足のスニーカーを持っているが、靴をレンタルできる会社を見つけたため、それらも近いうちに手放すつもりだ。以来、豪華なホテルに渡り住み、食事はレストランでしている。料理も掃除も洗濯も一切しない。仕事道具はサムスンの折り畳み式スマートフォン、ブルートゥース(近距離無線通信規格)対応の超スリムな折り畳み式キーボード、小型のワイヤレスマウスだけ。コンピューターは持っていない。