スウェーデンの家具量販大手イケアが、毎年世に送り出してきたカタログの発行停止を決めた。単なるマーケティングツールとしてだけでなく、数百万人にライフスタイルのヒントを提供してきた刊行物が70年の歴史に終止符を打つ。イケアは、カタログはデジタル時代の遺物となったとし、打ち切りの決定は「切ないが合理的」でもあると説明した。今年発行された2020年版が最後となる。ネットでのカタログ掲載も終了するとしている。1993年に打ち切りとなった米百貨店シアーズの国際版カタログのように、イケアのカタログはインテリア用品だけでなく、ライフスタイルも売っていた。カタログでは通常、暮らしに関するその年のテーマが設定されており、今年は「睡眠」だった。
イケアの年次カタログ消える、70年の歴史に幕
デジタル時代の遺物となったとし「切ないが合理的」と説明
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