――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  国債利回りが過去最低水準にあって市場の流動性が潤沢な中、各国中銀は新手の景気刺激策を模索している。欧州では当局が新たな方向を指し示し、銀行にさらにもうけさせようとしている。  結果が期待外れとなっても、投資家は驚くべきではない。  欧州中央銀行(ECB)は10日、「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」を5000億ユーロ(約63兆円)拡大し、銀行向けの新たな長期融資を発表した。