コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、11月度の広告編だ。
博報堂、雑誌広告52.3%減の衝撃
新聞・ネット広告は前年超えの明暗
博報堂DYホールディングス(HD)傘下の主要広告子会社3社(博報堂、大広、読売広告社の合計値)が発表した11月度の月次業績データ(広告収入)4指標は、以下のような結果となった。
新聞広告収入は前年同月比103%(3.0%増)と昨年より増加、ネットメディア広告収入にいたっては、同118.5%(18.5%増)と大幅増となった。
一方で、9〜10月度に引き続き不調なのがテレビと雑誌だ。テレビ広告収入は同86.9%(13.1%減)、雑誌広告収入は同47.7%(52.3%減)まで落ち込んだ。