米アップルに部品を供給する半導体メーカーは、そのビジネスが永久に続くものではないことを、これまでに学んできたはずだ。だからといって、それが無価値なビジネスというわけではない。米半導体大手インテルはその最新の事例だ。同社製CPU(中央演算処理装置)は、パソコン「Mac(マック)」の一部機種でアップルが開発した自前のチップに置き換えられた。次に切られるのは同業のクアルコムかもしれない。ブルームバーグの報道によると、アップルのハードウエア技術担当シニアバイスプレジデント、ジョニー・スルージ氏は10日、従業員向けのタウンホール会議で、社内でモデムチップの開発に取り組んでいると明かした。モデムチップはクアルコムにとってアップル向けの最大のビジネスだ。両社は長年にわたる激しい法廷闘争に終止符を打ち、このところ関係を修復していた。