前々回の拙稿のように、筆者は、株価のバブルは2021年に「まだ」崩壊しないと予想している(極めて頼りない予想であることをお断りしておく)。ただ、バブルが崩壊するときには、市場と経済にとって最も弱い箇所が「社債」になる公算が大きいように思う。

 特に米国の社債市場で何が起きているのかについては今後、大いに注意すべきだろう。

バブルの発生・崩壊に対して
投資家にできることは限られている

 バブルの発生と崩壊のメカニズムに関心を向けると、投資家は「何かしなくてはいけない」という気持ちになりやすい。

 しかし、バブルに乗ってもうけるべく追加で投資したり、あるいはあらかじめバブル崩壊を避けようとして投資額を減らしたり、という投資のタイミングをはかる行動を的確に行うことは簡単ではない。

 多くの投資家にとって現実的な戦略は、自分にとって適切な大きさの投資リスクを長期的に保有し続けることだ。「上げるときも、下げるときも、市場に居続ける」と決め込むことだろう。もちろん、こうした「長期投資」を効果的に行うためには、幅広い対象への「分散投資」を行ってリスクを低下させることと、手数料の低い運用商品を選ぶ「低コスト」の心がけが重要だ。合い言葉は、常に「長期、分散、低コスト」だ。

 バブルに対する理解と、バブルに左右されない「鈍感力」の両方を同時に持ち続けるのは簡単ではない。しかし長い目で見ると、この努力が報われる可能性は大きいように思う。