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ティーチバックで糖尿病合併症が3割減

 糖尿病患者への療養指導に「ティーチバック」という手法を用いることで、合併症のリスクが3割減り、医療費も抑制される可能性が報告された。米フロリダ大学のYoung-Rock Hong氏らの研究結果であり、詳細は「Journal of the American Board of Family Medicine」11・12月号に掲載された。

 ティーチバックとは、特に高度なテクニックが必要な療養指導法ではない。まず医療従事者が患者に説明し、次に患者に自分の言葉でそれを復唱してもらう。患者が復唱できなかったり、内容が誤っていた場合には、別の言い方で説明し直す。患者が理解したことが確認できるまで、これを繰り返すというものだ。

 米国内分泌学会のスポークスパーソンのScott Isaacs氏は、今回の研究に関与していないが、ティーチバックが必要とされる背景を、「一般的な説明方法では、患者は医療従事者が話す内容の10%しか理解していない。しかしこの手法を用いれば、患者の理解度を評価しながらそれを高めることができる」と解説し、かつ「医師は医学生時代にこの手法を既に学んでいるはずだ」と語る。