米国非農業部門雇用者の
3~4月累計の減少数
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12月の米国雇用統計で、雇用回復ペースが月を追って減速していることが確認された。これはコロナ禍の深刻さと特殊性を考えると驚くに値せず、米国経済の先行きへの過度の楽観を戒めるサインと見るべきだ。
コロナ禍による米国の雇用の悪化は前代未聞のものだった。雇用者の数は3~4月累計で2210万人も減少。景気後退前のピーク比では2カ月で14%近い下落となり、金融危機時には2年かけて6%程度下落したことと比べると、スケールとスピードの両面で桁違いの衝撃だったことが分かる。