ジョー・バイデン氏の大統領当選が確定した選挙人投票で始まり、米政府機関への大規模なハッカー攻撃の発覚、そしてマイク・ペンス副大統領のコロナワクチン接種で終えた先週、ドナルド・トランプ米大統領が公の場に姿を現すことはほぼなかった。選挙から6週間が経過した今も、トランプ氏は選挙結果を覆すことになお余念がない。顧問らが明らかにした。トランプ氏は、選挙不正に関する州の公聴会のテレビ中継にくぎ付けになっており、顧問や弁護士らに対し、法廷争いを続けるようツイッターや電話で迫っている。だが、これまで大規模な不正が行われた証拠は確認されていない。19日朝には、身内の共和党メンバーに対して「弱いばか者になるな!」と叱咤(しった)し、議会が来月、選挙人の投票結果を集計および認定する際に、異議を唱えるよう党内指導部に圧力をかけている。ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)は、そのような手段に打って出れば、2022年の中間選挙で共和党が不利な状況に置かれかねないと警告している。
トランプ氏なお勝利断念せず、舞台裏で執念の試み
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