「こんまり」こと近藤麻理恵は、今や「片づけ」プロフェッショナルとして、世界で最も知られる日本人の一人となりました。麻理恵さんの世界進出の戦略を手掛けてきたのがプロデューサーであり夫でもある私、川原卓巳でした。日本で活動していた彼女が、どのような流れで世界を舞台に活躍することになったのか。
初めて書き下ろした書籍『Be Yourself』では、麻理恵さんと二人で歩いてきた「自分らしく輝く」ための道のりをご紹介しています。特別なスキルや努力は必要ありません。あなたが、あなたらしく戻ること。そのためのステップをまとめました。本記事では具体的に、あなたがあなたらしく輝くためのメソッドをご紹介します。(構成:宮本恵理子)

Photo by 竹井俊晴

MUSTの円を小さくする

 キャリアデザインを考えるフレームワークとして、いろんな場面で使われている「WANT」「CAN」「MUST」という3つの要素。

 見たこと、聞いたことはありますか? 下のような図です。

「WANT」は、やりたいこと(動機や夢)。
「CAN」は、自分ができること(能力)。
「MUST」は、しなければならないこと(求められることや義務)。

 3つの要素は同じサイズの円で、3つが重なる領域を見つけて仕事にすればハッピーに働けて、成長もできるという考え方です。同じような枠組みで、リクルートが提唱している「WILL」「CAN」「MUST」というものもあります。

 自分でやってみたい、しかも能力としてできることで、独りよがりではなく、「やらなければ」と思えることをする。

 「WANT」「CAN」「MUST」の3つのバランス、僕もとても大切だと思います。

 ただし、アメリカに来て、気づいたことがあります。日本人は「MUST」の円が大きすぎる!
 日本人は下のようなイメージです。

 自分の内側から生まれる「やってみたい」や「これができる」という感覚よりも、「やらねばならぬ」という義務の達成を優先してしまう。心当たりはありませんか? 無意識すぎて自覚できていないかもしれません。

 この「TOO BIG MUST」現象は、自分らしい生き方を身につける時にジャマにしかなりません。
もちろん、役割として最低限やるべきことはしないといけない。でも過剰に期待に応えようとして「MUST」を膨らませていないかと、ちょっと冷静に考えてみてください。

 「MUST」の円をできるだけ小さく、小さく。

 すると、これまで遠慮がちに縮こまっていた「WANT」と「CAN」が息を吹き返して、ムクムクと膨らんでいきます。

 そうしたら、まずは「WANT」を大切にして、得意になるまで磨いていく。

 すると「CAN」が増えていく。その順番で、育てていきましょう。

 あなたの中に眠る本来の自分は、活かせそうですか?