「こんまり」こと近藤麻理恵は、今や「片づけ」プロフェッショナルとして、世界で最も知られる日本人の一人となりました。麻理恵さんの世界進出の戦略を手掛けてきたのがプロデューサーであり夫でもある私、川原卓巳でした。日本で活動していた彼女が、どのような流れで世界を舞台に活躍することになったのか。
初めて書き下ろした書籍『Be Yourself』では、麻理恵さんと二人で歩いてきた「自分らしく輝く」ための道のりをご紹介しています。特別なスキルや努力は必要ありません。あなたが、あなたらしく戻ること。そのためのステップをまとめました。本記事では具体的に、あなたがあなたらしく輝くためのメソッドをご紹介します。(構成:宮本恵理子)

Photo by 千倉志野

自分らしくいれば自然に輝きだす

 余計なものを取り去って、本来のあなたの姿に戻った時に何が起きるのか?

 僕が目撃した体験をご紹介します。麻理恵さんがアメリカに渡ってから起きた変化─世の中にもたらす価値の変化についてです。

 お客さんの自宅を訪問して片づけのコンサルティングを始める時、麻理恵さんは必ず、家にあいさつをします。これは家に感謝を伝えるというセレモニーでもあります。

 それは日本にいる時からずっと続けてきた、彼女が大切にしている習慣です。

「Netflixの番組を見てビックリしました。あれってテレビ向けのパフォーマンスでしょ!?」と日本人から驚かれることの多いこと、多いこと。

 違うんです、ずっとやっていたんです!

 ただ、日本ではそこにスポットライトが当たらなかっただけなんです。

 日本で頻繁にテレビに出演させていただいたり、取材を受けていたりした頃も、麻理恵さんは同じように正座をして、住む人の人生に寄り添ってきた家に感謝の言葉を口にしていました。

 でも、テレビ収録ではカットされることがほとんど。「ちょっと変わった人という印象を与えそう」と、敬遠されるケースが多かったんです。だから、なんとなく日の目を見る機会がないままでした。

 麻理恵さんの日本でのイメージは、「片づけマニアのかわいいお姉さん」という感じ。バラエティ番組では甘い顔立ちとギャップのあるちょっと毒を含んだコメントでお茶の間の笑いを誘ったり、服をコンパクトに畳んで、「ほら、自立します」と会場の歓声を呼んだり。

 本人も、当時はそれが自分の役割なのだと思っていたのだそう。ただ、時には無理をすることもあったようなんです。

 それがアメリカに渡った途端、興味を持たれるポイントがガラリと変わりました。