バイデン米次期政権は1兆2000億ドル(約124兆円)の核近代化プログラムについて、予算を削減するとともに、国防戦略における核兵器の役割を低下させる方向で見直しを検討している。ジョー・バイデン次期大統領は選挙戦で、核兵器への「過剰な支出」を削減すると表明。潜水艦発射巡航ミサイル(SLCM)を含め、海上兵器を開発するとのドナルド・トランプ大統領の決定を批判していた。新政権はまた、新たな陸上発射型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発する国防総省の決定も見直す可能性が高い。一部の元当局者が明らかにした。弾頭も含めると、開発予算は1000億ドル超に上るという。元当局者の1人は「われわれは抑止力を近代化する必要がある」としつつも、「現在振り向けられているだけの予算を使うことはできない」と話す。
バイデン次期政権、核戦略見直しへ 役割縮小も
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